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jiduiius

現代版ローマ

翌朝11時過ぎに目覚めたわたしは、顔を洗ってシャワーを浴びるとそのままランチタイムのターガーアイへと向かった。
そこでは住人でもある仲良し3人組が楽しげに明日からの沖縄行きの計画についてリビングで話し合っていた。
どうやらその日は昼からの営業のつもりはないらしく、入り口にはOPENの看板すらも出ていなかった。

わたしが初めてユナの本当の素性を知ったのは、その席でのナカバヤシの話の内容からであった。
わたしも顔見知りのサクヤマと言うプロダクション社長からのエピソードと言うのを彼より聞かされその場で完全にフリーズしたのだったが、一方でその事実とそれまでのユナの言動の辻褄が合うのをわたしは感じていた。
これじゃあまるで現代版ローマの休日」だな・・・、などとわたしは一瞬その主人公の相手役にでもなったような気分に浸っていたのだが、考えてみればこの物語もまあ(あのローマの休日同様)、所詮そのオンナ主人公の成長過程における青春のひとコマ。
わたしの存在なんてのはその彼女、ユナのこれからの長い人生ステップにおける踏み台?と言ってはなんなんだが、まあそんな単なるワンエピソードにおける特別ゲスト?程度の存在なのだろう。

なんてまた必要以上に悲観してはみたものの、それでもまあ、50を目前にした先行きも定まらぬこんなわたしにとって、まさに夢(その半分は本当に夢だったような気もするが)のような出来事と言うか?ぶっちゃけ写真週刊誌ネタとしても十分に商品価値のある出来事でもあったわけで・・・、と言ってもこのわたしとしてももちろんローマの休日」のグレゴリー・ペックのごとくすべて穏便にこの記事ネタは握りつぶし、それはそっと自分だけの大切な思い出の中にしまい込んでおくことにしたのだった。
そう、わたしはユナの一件について、結局この店の3人にすら敢えて話そうとは思わなかった。

ユナからはその後、2、3通の味気ないメールが届いた。

最後にもらったメールの直後には、初の日本全国ツアーが決まったとかで、さいたまアリーナでのライブのアリーナチケットが2枚ほど速達で送られて来たのだが、自分としてはライブになど行く気にもなれず、少女倶楽部のファンだと言っていたトオルにそのままあげてしまった。
まあ、ユナとは結局そんな感じである。
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