俺らの若い頃は

最近はめっきりオンナとはつき合ってないから???、もう忘れたよ、そういう感じ」
そうか」
しかし、なんだねえ。
オマエが相変わらず中途半端で、上のふたりはベッドでギシギシってのもどうなんだろうねえ?
あれ、そういえば音???、止んでない?」
とナカバヤシは両手を耳の後に翳し、不審そうに天井を見る。
ああ、本当だ。
どっちも終わったみたい」
アイツら対抗し合ってるのかなあ?」
どうだか。
まあとりあえず、年末前にアイツらには春が来たってわけだ」
オマエのシェアハウスのおかげだよ。
愛をよみがえらせるシェアハウス?ってか?」
主催の俺にはよみがえってないんだけどね」
ああ、そうだ???、あのモトコだっけ、ユリエだっけ?
あれは、どうした?」
ないない」
そっか。
それにしてもこれから???独り身の冬は寒いぞ」
なんて自分のことを棚に上げて言えないか?とホンジョウはすぐにそう言ってしまった自分を反省する。

ナカバヤシは、
そうだね」
と言ってため息をつきながら10秒ほどぼんやりと黄昏れていたが、
そういえばさあ、オマエ最近のデリヘルサイトとか見てる?」
と急にまたそっちへ行くか?っていう方に話題を変えてくる。
いや」
ちょっとさあ最近、異常に巨乳が多くねえか?なんて思ってさあ」
そうなの?」
とホンジョウはどうでもいいよって感じでそう応える。
なんかさあ、GとかHとか?普通にいるよ。
もう、EとかFじゃあ全然普通って感じ」
へえ、それで?」
だからさあ、おかしくねえ?
俺らの若い頃はさあ、Cで十分にまあ、いい感じ?だったじゃない?
それがなんで今そんなことになってるんだろう?
なんかさあ、カップの計り方とか変わったのかなあ?」
とどうやらナカバヤシは真剣に昨今の巨乳事情について悩んでいるようだ。
さあなあ。
やっぱ発育が変わったんじゃあないの?
食い物とかの関係で」
いやでもさあ、なんか身長とかはもうそんなに変わってないんじゃないの?この10年ぐらい。
なんか高校生の座高が伸びたとかは記事で読んだような気がするけど」
まあそう言やあ、栄養の悪いコンビニ弁当とかカップラーメンとかばっか食ってるしなあ。
最近の高校生とか。
それに女子高生とか確かにたまに見かけてもけっこう小さい娘が多い気もするよな?」
だろう。
それでなんで乳だけデカくなってるんだろう?」
そうか、わかった!
こう言うことだよ。
最近の男子の草食化を食い止 めるように神様が女子の乳を大きくしてそういう男子に刺激を与えようとしてるんだ。
だからこれはつまり???そうだ、地球規模で進行する少子化対策?
そう、神の手による人類補完計画ってことなんだよ、きっと」
とホンジョウは自分のアイデアにかなりご満悦と言った表情でうなずいている。
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